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仏教における「仏様」とは、悟りを開いた存在を指しますが、仏教にはさまざまな仏様が存在し、それぞれに異なる役割や特徴があります。
仏には大きく分けて4つの種類があり ①如来(にょらい)、②菩薩(ぼさつ)、③明王(みょうおう)、④天部(てんぶ)となり、位としては悟りをひらいた如来が一番上となります。
主な如来は、仏教の大本である1 釈迦如来(しゃかにょらい)、西方極楽浄土におられる2 阿弥陀如来(あみだにょらい)、東方の瑠璃光世界の仏様、3 薬師如来(やくしにょらい)、東大寺の大仏で有名な4 毘盧舎那如来(びるしゃなにょらい)、密教の真理の根本である仏様、5 大日如来(だいにちにょらい)などがあります。
仏様の開祖であり、悟りを開いた人物。
きらびやかなものや持ち物は身に着けず、悟りを開いた状態の姿であるため、すべてを捨て1枚の布だけを着ているのが特徴です。歴史上の人物で、本名は「ゴータマ・シッダールタ」。
「如来」は「真理から来たもの」を意味し、仏教においては、釈迦如来は悟りを開いた存在であり、仏の中でも特に重要な地位を持ちます。現生で苦しみ迷いに囚われる衆生(しゅじょう・生命のあるすべてのもの)を救うために教えを説き、涅槃(ねはん・安全な悟りと安らぎの境地)に到達する道を示しました。彼の教えは、四締(したい・苦・集・滅・道)や八正道(はっしょうどう・苦しみを滅する方法として説かれた正しい生き方を指す八つの道)などを含み、仏教の根本的な思想と実践の基盤を成しています。
仏像や絵画では、穏やかで慈悲深い表情を持ち、瞑想や説法のポーズで表現されることが多いです。
役割
仏教の教えの伝道者で、人々を悟りへ導く存在。
代表的な釈迦如来の寺院
・法隆寺(ほうりゅうじ)奈良県
釈迦如来が国宝として収められている有名な寺院です。
・浅草寺(せんそうじ)東京都
浅草寺の本尊も釈迦如来とされています。
極楽浄土に導いてくれる仏様。
あらゆる仏様の師、先生のような役割です。特徴は頭のてっぺんがお団子頭のように膨らんでいます。放射光と呼ばれる背中に光輝くものがあるのが特徴です。何も持たず九品来迎印(くほんらいごういん)という印相(手のポーズ)をとっています。
阿弥陀如来は「無限の光と寿命」を意味する名前を持ち「無量寿仏」とも呼ばれます。彼は衆生を救済し、極楽浄土に生まれ変わらせる力を持つとされています。信仰の中心にあるのは「念仏(南無阿弥陀仏)」です。これは阿弥陀如来の名を唱えることで、死後に極楽浄土へ往生し、苦しみのない永遠の安楽の世界で生まれ変わることを願う行為です。阿弥陀如来は慈悲深い存在であり、すべての衆生が救済されることを約束しているため、誰でもその加護を得られると信じられています。
仏像や仏画では、穏やかで安らぎに満ちた表情をしており、特徴的な印相を持つ姿で表されることが多いです。
役割
極楽浄土に生まれ変わることを願う人々を救済する。
有名な阿弥陀如来像に、高徳院の鎌倉の大仏があります。
阿弥陀如来が祀られている有名な寺院
・平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)京都府
本尊として祀られており、国宝にも指定されています。
主に病気を治す仏様。東方瑠璃光浄土の仏様で、病気や災難から人々を守るとされています。
右手には施無畏(せむい)の印相で畏れをいだかせないことを表し、左手には薬壺(やっこ)と呼ばれる薬の入った壺を持っています。
薬師如来は、病を癒し、命を伸ばす仏として信仰される如来で、「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」とも呼ばれます。「瑠璃光」は清浄で透明な瑠璃(ラピスラズリ)の光を意味し、薬師如来の癒しの力を象徴しています。
東方の浄瑠璃世界という浄土を持ち、その世界では病気や苦しみのない理想的な状態が保たれています。彼は人々の病や苦しみを取り除くために十二の大願を立てたとされ、物質的な病気の癒しだけでなく、精神的な苦しみをも取り除く存在です。仏像や仏画では、薬壺を持つ姿で表現されることが多く、これが「薬師」の名前の由来です。また、左手に薬壺、右手は施無畏印(恐れを取り除く手の印相)を結んでいることが一般的です。
薬師如来を中心とした信仰は、病気の回復や無病息災を願う人々に特に篤く信仰され、薬師堂や薬師寺など、薬師如来を本尊とする寺院も多く存在します。
役割
病気平癒や健康祈願の仏様として広く信仰される。
薬師如来が祀られている有名な寺院
・薬師寺(やくしじ)奈良県
国宝である薬師三尊像(薬師如来と脇侍の二菩薩)が安置されています。
・浅草寺(せんそうじ)東京都
観音菩薩を本尊としていますが、境内には薬師如来を祀る薬師堂もあります。
毘盧舎那とは太陽の意味であり、宇宙の中心から太陽のように照らし続けます。 釈迦は心理を悟りそれを仏法として人々に伝えました。その心理そのものが毘盧舎那如来です。毘盧舎那如来がいなければ釈迦は心理を悟ることは出来ず、釈迦がいなければ仏法は人々に伝わらなかったといいます。毘盧舎那如来は法身仏(ほっしんぶつ)の代表的な存在です。法身仏とは、仏教の教えそのものを神格化した仏のことです。すべての現象や存在の根本にある真理そのものを具現化した存在です。そのため、毘盧遮那如来は単に特定の時代や場所に縛られた仏ではなく、永遠かつ、無限の真理を象徴しています。彼の教えは「華厳経」などに基づき、華厳宗や真言宗において特に重要な位置を占めています。
仏像や絵画では、堂々たる姿で表され、豊かな知恵と慈悲を象徴するポーズを取ることが多いです。特に奈良の東大寺の大仏は毘盧遮那如来として有名で、その巨大な姿は全宇宙的なスケールと力を表現しています。この如来は宇宙そのものが仏であり、すべての生きとし生けるものが仏の一部であるという考えを象徴しています。
役割
宇宙の真理をすべての人に照らし、悟りに導く。
毘盧遮那如来が祀られている有名な寺院
・東大寺(とうだいじ)奈良県
奈良の東大寺大仏で有名です。
・長野善光寺(ながのぜんこうじ)長野県
信州を代表する寺院で、幅広い仏教徒に信仰されています。
宇宙の真理を表し、宇宙の中心という意味があります。大日如来さまだけは、冠やネックレスをつけた菩薩さまに近い姿。螺髪ではなく髪を結い上げているのも特徴です。
密教において最も重要な仏であり、宇宙の真理そのものを体現する存在です。サンスクリット語で「マハーヴァイローチャナ」と呼ばれ、「大いなる光を放つもの」という意味を持ちます。大日如来は、宇宙全体を支配する根本的な存在であり、仏教の教えの中心的な真理そのものを象徴します。彼はすべての仏の源であり、悟りを得た者たちに光を与え、知恵を示す存在です。密教では、現実の世界を理解し、仏の境地に達するために、大日如来を通じて悟りを得ることが重要視されています。五智如来の中心として位置づけられ、五大(地・水・火・風・空)の宇宙構成要素を統べる存在ともされています。彼の教えは「金剛界」と「胎蔵界」という二つの曼茶羅に基づき、これらは密教の宇宙観と修行の道を象徴しています。
仏像や仏画では、端正で威厳に満ちた姿で表され、智挙印(ちけいいん)という独特の印相を結んでいることが多いです。この印相は、智慧と慈悲の象徴であり、修行者が悟りへと至る道を示しています。
役割
宇宙の真理や本質を体現し、万物を照らす光の象徴
大日如来が祀られている有名な寺院
・東寺(とうじ)教王護国寺(きょうおうごこくじ)京都府
真言宗の総本山で、大日如来が祀られています。
・高野山金剛峯寺(こうやさんこんごうぶじ)和歌山県
大日如来を中心とした修行が行われています。
次号のコラムでは、仏様の種類・②【菩薩・ぼさつ】について書いていきます。
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